2022/08/14 14:57

「電気窃盗」いわゆる盗電とは電気を目的にした窃盗行為で、電気料金を支払っている家主等に無許可でコンセントなどを使用して電気を得る行為です。

「物」ではない電気の窃盗と言ってもピンと来ないかもしれません。

そこでここから過去の判例から具体的に盗電がどういった行為かを紹介していきます。

最後に盗電を防止する方法についても簡単に紹介しますので参考にして下さい。


目次

・アパートの共用コンセントから盗電

・隣の家の屋外コンセントから盗電

・温泉でハイブリッドカーを充電のために盗電

・約3800台のPS4を動かすために盗電

・電気の窃盗は窃盗罪

・盗電されないために


・アパートの共用コンセントから盗電

電気料金滞納により電気が使えなくなっていた住人がアパート共用部のコンセントから電気を引いていました。

どうしてもテレビを見たくて盗電行為を行いテレビを見ていたそうで、被害額は2円50銭相当でしたが、懲役1年執行猶予3年の刑を課されました。




・隣の家の屋外コンセントから盗電

隣の家の屋外に設置してあった給湯機用のコンセントに延長コードを差して電気を自分の家に引き込み使用していました。

約1年程この盗電行為を行い約2万2000円の電気を盗みました。


・温泉でハイブリッドカーを充電のために盗電

温泉施設の駐車場にて延長コードを使ってハイブリッドカーを無断で充電を行い、書類送検となりました。

この充電の影響でブレーカーが落ちて、自動販売機などが停止したことで発覚しました。

ハイブリッドカーの一度の充電は100円程ですが、盗電を行ったために大変な騒ぎとなりました。




ハイブリッドカーや電気自動車は専用の充電施設で、充電を行いましょう。


・約3800台のPS4を動かすために盗電

海外の事例になりますが、ウクライナでは地元の配電企業に隣接する倉庫にPS4約3800台、500枚以上のグラフィックカード、50台のプロセッサ、他PCや携帯電話等を設置して、これらを動かすための電気を配電企業から盗んでいました。

被害額は2000〜2800万円相当とされています。


・電気の窃盗は窃盗罪

電気を物とは思いにくいですが、刑法245条で「財物」とみなされるため所有者(住居人や建物の所有者)に無断で電気を使用する行為は立派な窃盗行為で10年以下の懲役となります。

外出先ではカフェのテーブルなどに設置されている利用客の充電が許可されたコンセント以外での電気使用は犯罪となるのでやめましょう。




・盗電されないために

盗電は気づきにくく立証もしにくい窃盗行為になります。

知らぬ間に電気を使われてその電気代を払っているなんてことがあります。

無駄な出費を防ぐためにも電気の所有者は適切な盗電対策が必要です。


特に屋外に設置されているコンセントは所有者の目が届きにくいため盗電されやすいです。

そんな屋外コンセントの盗電防止にオススメなのが屋外コンセント用のコンセントカバーです。




このコンセントカバーは南京錠で施錠が出来るので、コンセントを使用しない時は鍵をしておけばコンセントを無断で使われる心配がありません!


他の盗電を防止する方法を以下のページで紹介しています。